旅空をめぐる宵待月

夏目友人帳などの舞台探訪(聖地巡礼)をします

舞台探訪(聖地巡礼):「夏目友人帳」 1期 第3話

アニメ「夏目友人帳」(1期):第三話「八ツ原の怪人」

 

 BSジャパンのセレクション放送の第3回は、1期6話の「水底の燕」です。ということは、1期は3話~5話が省かれることに。

 ただ省かれたとはいえ、背景モデル的には重要な場所もあるため、まずは1期3話の「八ツ原の怪人」です。

 詳しくは続きで。

                              

 天狗橋

 

 この話は「見える者」「見えない者」の視点の違いについて巧みに描かれていて、2期OPにもつながっていくので、ぜひ配信やDVD等でご覧いただきたいところです(その後レギュラーとなる人・妖が多数出演)。

                               

鉄塔(場面転換で使われる)       (⇒
大槻キャンプ場から見上げた鉄塔 場面転換の鉄塔(2)

 一般的にはまだ背景はイメージ的なものと思われていた頃ですね。実はちゃんとロケハンされていたという背景が、この回から徐々に現れてきます。

 大森監督のインタビューによると(「PASH! Deeep!!!」⇒下に記載)、ロケハン時は球磨村役場の方に連れて行っていただいたそうですが、その方(女性)のドライビングテクニックに敬服されたご様子でした。

 

 この鉄塔は、この回だけでも冒頭・アイキャッチの後・ラストと合計3回出ます。

 が、その後も他の回で何度も出てくることになります。

                               

天狗橋       (⇒
天狗橋【反転】(Photo by USO9000) 夏目の下校シーン

 中級妖怪が夏目の登下校時に送り迎えする情景として、天狗橋は左右反転して使われています(橋脚の赤い配管が反対側には無い)。

 下校時の背景で、ニャンコ先生がしがみついてる一方通行の標識は実際にはありませんので、ここは創作ですね。

 

 この天狗橋は、シリーズ中で夏目の通学路として何度も出てきます(1期10話、2期5話、5期OP、6期1話など多数)

                               

横井地蔵堂の『防火水そう』看板       (⇒
防火水そう看板 男子生徒に違和感を感じる夏目のシーン

 これもほんのわずかの、夏目が違和感を感じているシーンの途中の場面です。場面転換、になるのでしょうか。

 絵コンテを担当された大畑清隆さんは、なかなか凝った画面構成をされる方だそうで(大森監督が、白黒に切り分けられた数々のシーンについて語っておられます)。なので場面転換でこういうトリッキーな使用法をされたのでしょうか?

 

 当初この看板は実在しないと思われていました。

 しかし、公式ムック本(「PASH! ANIMATION FILE」⇒下に記載)のロケ地ガイドによって、放映後6年も経った2012年に明らかになりました。

 横井集落は前述の鉄塔のある大槻キャンプ場への道中にあたります。

                               

祓川橋(はらいごうばし)       (⇒
祓川橋 中級妖怪から話を聞くシーン(1)

 祓川橋のあたりは、夏目の友人である田沼要の住む寺のある『八ツ原』付近という設定になっています。

 左側にある曲がった枝の特徴のある木ですが、2012年10月の大雨で倒れてしまい、現在では同様の写真を撮ることはできなくなってしまいました。

 

 この祓川橋も、これ以降も何度も出てきます(3期2話、6期1話など)。

                               

祓川橋 脇の祠       (⇒
祓川橋脇の祠 中級妖怪から話を聞くシーン(2)

 ここでは中級妖怪の話を聞くほか、夏目が低級妖怪どもに襲われたり中級妖怪に胴上げされたりと、1期3話の中で同じ背景で数回繰り返されます。

 

 これ以降も、似たような情景が出てきます(1期10話、5期9話、6期OP、OVA1話「ニャンコ先生とはじめてのおつかい」など)。

                                

市房神社第二鳥居       (⇒
市房神社第二鳥居 八ツ原を再訪する夏目

 夏目がいる鳥居に掲げられた扁額は『〇房山神宮』と読めるように思います。実際は『市房山神宮』となっているので、そのとおりかもしれません。

 この鳥居も、その後再度出てくることになります(6期1話)。

 

                                

夏目友人帳」1期第3話の舞台

  ピンクのポイントです。
   より大きな地図で 夏目友人帳・蛍火の杜へ 舞台探訪(聖地巡礼)マップ を表示

 

 写真提供者の USO9000 の「夏目友人帳」記事はこちら

  ⇒ http://www7a.biglobe.ne.jp/~uso9000/travel/natsume1/natsume1.htm

 

                             

教室で北本が読んでいる雑誌

左から、北本・夏目・西村

 夏目が上↑の鳥居を訪れるカットのすぐ後で、夏目・西村・北本が教室にいるカットが入ります。その時に北本が読んでいる雑誌ですが。

 実はモデルがあるようです。『RIDING SPORTS』の2005年6月号。

 

 出版元の『三栄書房 ライディングスポーツ:バックナンバー一覧』には、古すぎて該当号は載っていないようです。

  ⇒ http://www.sun-a.com/magazine/back_number.php?mpid=26&page=14

 なので、掲載ブログを紹介します。

 『satの小部屋@ BLOG』様

  ⇒ https://blog.goo.ne.jp/satroom/e/38451bed7ad0f18f073377956a2f4dab

 この記事のトップに6月号の画像が挙がっています。

 

                                             

夏目友人帳」舞台探訪 関連書籍

 上で挙げた書籍です。

PASH!Deeep!!! Vol.5 (主婦と生活生活シリーズ)

PASH!Deeep!!! Vol.5 (主婦と生活生活シリーズ)

 

 アニメ3期が終了する直前の発行書籍。

 『熊本ロケハン紀行』は、大森監督・美術監督の渋谷さんのコメント付き。

 


編:PASH!編集部   発売日:2012/06/01

 アニメ4期が終了した後の発行書籍。

 『夏目友人帳ロケ地ガイド』は、これによって横井地蔵堂が初めて明らかになるなど、大変参考になりました。

 (はてなで検索しても出てこなかったため、楽天のを貼っています)

 

 

現地へ行かれる際のマナーについては、次のとおりお薦めします。

現地へ行かれる際のマナーのお薦め

 ・舞台を荒らさないこと。

 ・住民に迷惑をかけないこと。

 ・舞台での行動は慎重に。

 ・現地の方や、他の訪問のお客様に、挨拶をすると人の輪が拡がります。

 

 本記事内の「夏目友人帳」の画像の著作権は、緑川ゆき白泉社/「夏目友人帳」製作委員会 様にあり、ここでは当該作品の比較研究を目的として引用しています。

 

 

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