舞台探訪(聖地巡礼):「夏目友人帳」 1期 第7話
アニメ「夏目友人帳」(1期):第七話「子狐のぼうし」
BSジャパンのセレクション放送第4回、1期7話の「子狐のぼうし」です。
これは原作では子狐の出てくる短編2本を1話にまとめたもので、オリジナル要素がかなりある話になります。
そのため、という訳ではないんですが、また少し鉄っぽい要素が入ったのでは?
詳しくは続きで。
大畑駅 2011年5月(Photo by USO9000)
松谷棚田 (⇒球磨村)
松谷棚田 | 夏目が乗った列車から見えた棚田 |
完全に一致している訳ではありませんが、列車から見た谷の反対側に広がる大小さまざまな棚田の光景と、棚田がある斜面の形が似ていますね。
1999年に『日本の棚田百選』に選出されているそうですので、アニメスタッフがロケハンに行かれたとしても不思議はありません。
実際『PASH! Deeep!!!』(⇒下に記載)では、この松谷棚田をイメージしていると大森監督がコメントをされています。
このような感じで写真を撮るには、那良川を挟んで反対側の県道にある『松谷棚田展望所』からズームで撮るのが良いかと思います。
大槻キャンプ場 (⇒球磨村)
大槻キャンプ場入口(Photo by USO9000) | 『雁羽温泉 古内高等学校合宿所』 |
ここのキャンプ場から見た鉄塔の光景は、前の1期3話、1期6話でも出てきていますが、キャンプ場自体は初出です。
前出の雑誌では(⇒下に記載)、そのまま使ってはいないが部分的に参考にしていると、渋谷美術監督がコメントされていました。
全部をきっちりと合わせてある訳ではないので、イメージ的に2つの棟を渡り廊下でつなぐ形が採用されたようですね。
元の校舎部分 | 室内をのぞき込む子狐 |
このシーンでは、窓の色や桟の形、外壁の板張り(下見板張りだと思われ)などが一致していると思います。
(下見板張り⇒横に渡した板の上下が少しずつ重なるように張ること。よく外壁に使われる工法)
渡り廊下(棟の中央でつながっている) | 渡り廊下 |
この渡り廊下は、かなり一致しているんじゃないでしょうか。
というか、現実のものは補修工事がされて一部柱が新しくなっていたり、柱が本来の場所から移動している印象です。
向こうの棟の端でつながっている設定のため左側半分は山が描かれていますが、ほぼモデルどおりだと思います。
大畑駅 (⇒人吉市)
大畑駅 | 子狐が列車に乗る駅 |
当初は一勝地駅などではないかと言われていたこともありました。ただ肥薩線の駅舎はどこも同じような歴史ある木造建築が多いので、どれとは断言しづらいこともあり。
赤いポストがあることから、きっと大畑駅(ポストの位置は反対側ですが)という判断になってました。
その後、前出の雑誌で(⇒下に記載)、大畑駅をこのエピソードで使ったという大森監督のコメントが掲載されています。
大畑駅はこの話のほか、1期5話、3期6話でも出てきます。大畑駅周辺はその他の話でも使われていますね。
現在では駅正面の赤いポストは撤去されているため、これを目印にすることはできなくなりました。
くま川鉄道の列車
くま川鉄道の列車(KT-100・200か) | 子狐が踏切で見送った列車 |
写真の撮り方が悪くて申し訳ないです。
細かいところでは違っていますが、車体の色やラインの色が似ているような気が(ラインはKT-301の方が似ているような…)。
自分はそれほど詳しくないので、くま川鉄道のURLを貼っておきます。
⇒ 車両紹介 - くま川鉄道株式会社 kumagawa-rail
(URLが長いので、タイトルで貼っています)
KT-100・200は2016年まで、KT-301は2013年まで運行されたようですが、現在は走っていません。
球磨川第三橋梁 (⇒人吉市)
球磨川第三橋梁を望む川辺 | 夏目たちが釣りをしていた川辺 |
自分が撮影した時は草がずいぶん伸びていたので、イメージと合わないかと思いますが。
奥に見える鉄道の橋梁の、赤いトラスの形が同じです。
現実の球磨川だと、この付近に 球磨川下りの発船場 があり川下りが行われるので、アニメのように川の中で釣りはできないのでは?と思います。
「夏目友人帳」1期第7話の舞台
ピンクのポイントです。
より大きな地図で 夏目友人帳・蛍火の杜へ 舞台探訪(聖地巡礼)マップ を表示
写真提供者の USO9000 の「夏目友人帳」記事はこちら
⇒ http://www7a.biglobe.ne.jp/~uso9000/travel/natsume1/natsume1.htm
「夏目友人帳」舞台探訪 関連書籍
上で挙げた書籍です。
PASH!Deeep!!! Vol.5 (主婦と生活生活シリーズ)
- 作者: PASH!編集部
- 出版社/メーカー: 主婦と生活社
- 発売日: 2011/09/10
- メディア: ムック
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アニメ3期が終了する直前の発行書籍。
『熊本ロケハン紀行』は、大森監督・美術監督の渋谷さんのコメント付き。
現地へ行かれる際のマナーについては、次のとおりお薦めします。
現地へ行かれる際のマナーのお薦め・舞台を荒らさないこと。
・住民に迷惑をかけないこと。
・舞台での行動は慎重に。
・現地の方や、他の訪問のお客様に、挨拶をすると人の輪が拡がります。
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